FC2ブログ

無理なストレッチブームとピラティス氏の鼻息

週末だけで二人のクライアントに聞かれたんです。

「あのー、今テレビですごくやってる、
ベタっと開脚できるようさせるアノ人の話、どう思いますか?」

それに対してお答えした内容をこちらのブログに書いておこうと思います。

まずこちらのブームの内容ですが、
関節の固かった人が、メソッド通りにストレッチを4週間続けたら、
あら不思議、開脚をした状態で体が前側に着くぐらい柔らかくなる、、、
とかいうような内容です。
実は僕はあまり内容をチェックしていませんが。
テレビほとんど見ないので。

数か月前に電車内でこの方の広告を見た時には
声を出して笑っちゃったのですが、(失礼、、)
日本てすごいですね。
広告代理店を介して売り込みのプロジェクト作ると
内容はどうであれブームになるんですね。

「ああ、またか」、の、健康妄信暴走商売シリーズですね。
「ライザッ〇」や、「頭蓋骨の関節を押して小顔」などのアレです。
そしてこの危険度は、なかなかのレベル3です!。(数字は適当(笑))

虚と実を混同させられている内に走らされて、
気づいたらお金と時間を吸い取られて健康を害する可能性が。
今回はお金は直接吸われることはあまり無さそうですが。

たとえば先ほど挙げた例の前半のやつは
虚:不健康に痩せるのではなく、最高の筋トレ法で美しく健康に痩せる。
実:高い金額や、話題(みんなやってる感)に背中を押してもらって、
  とにかく糖質制限ダイエットを頑張る。
  
後半のやつは
虚:芸能人、モデルのような顔に近づける。本当の自分の美を得る。
実:コンプレックスや不安を、本来愛すべき自分の顔の形状に置き換え、
   催眠術をかけてもらう。

前半やつのリスクは、まず糖質制限のカリスマが、
危険性を指摘されていた死因で2月に急死したり、
免疫低下時の、不可逆性の重篤な疾病への罹患(がんなど)、
靭帯の損傷や借金など、色々あると思います。
後半のやつのリスクは、長期的な自律神経の失調や、
自分の容姿に対する更なる不安や依存などが考えられます。

では今回のやつですが、
5キロ瘦せるとか(笑)、腰痛がなくなるとか(これは可能性あり。)。
これ、テキトーにやってみて続けるぶんには良いと思います。
ストレッチは血液循環を促して、
筋肉関節を正常に(反対側の反るのもやるべき)してくれますし、
寝る前にやれば睡眠の質も上がり、トータルで良い事多いと思います。
9割以上の人が、まあテキトーにやるので問題無いと思うのですが、
問題は、本気でベターっと付くくらいやってしまう、まじめな方。
もし元々、関節(靭帯)が固く生まれた方が、
柔らかく生まれた人と同じように、しかも短期間でやってしまった場合、
骨と骨を結んでくれている靭帯は、
「パンツのヒモが伸びてしまった状態」
になってしまいます。
う~ん、この表現だと、現代パンツのゴムが進化して、
ビローンとなった経験の無い若い人には通じないか?
要は張力を失い、伸ばされた後に元に戻らない、
ユルユルの靭帯になってしまうのですね。
元々靭帯が支えていた関節は安定性を失い、
その安定性を補う為に、常に筋肉が緊張し守ろうとします。
結果、ガチガチの関節になり、痛み、コリが発生します。
また、想定外の関節可動(可動亢進状態)において、
靭帯や筋肉がパニック的防衛反射を起こして、
鋭い痛みに襲われることがあります。
関節自体の変形もいわずもがな。

そして一番やっかいなのは、
このようにビローンと伸びてしまった靭帯は、
「元にもどらない」ことですね。
整形外科のお医者さん達は口を揃えてそう言います。
程度により、元の張力は数か月以上の時間を持って、
わずかに治ってゆくケースがあるとは思いますが。

元々固い人は、それでいいんです! 個性を愛してあげてください。
靭帯固い人は、タフな人が多い、、、気がしますし。前向きに是非。
年末年始は「何かを変えよう」とか、チャレンジ心が湧いてきて、
これ、ジャストフィットな人多いと思いますが、是非慎重なご検討を。

残酷なことを言うと、
もしこれが危険なことだと社会が認知しはじめても、
規制が入るのは早くて3年以上はかかります。
「頭骸骨で小顔」、の場合、
「行政による措置命令」が下ったのは、
僕が認識してから5年くらい経った後でした。

自分で考えなければならないのですが、
通常の人には危険性なんてわかりませんよね、、、
困ったものです。
本来消費者の為に情報を提供すべきマスコミ自体がやってるんだから。

カリスマご本人も、危険性については認識無く、悪意も無いんでしょうが、
医師達は危惧していても、声が届けられないのでしょうね。


そこで、有名なピラティスを開発したジョセフ・H・ピラティス先生の、
著作「YOUR HEARTH」からのお言葉を紹介したいと思います。

pilat.jpg


・(テレビや)ラジオや本でよく見かける誤った情報は、
 ほとんど犯罪的と思える

・そうした急進的な理論を信じた結果、
 莫大な金の他、もっと深刻な事態になる

・(医者や科学者達が本当に健康に良い事に対して、)
 公平に(議論)検討することに 時間をあてるよう運動を始めるべき

※()内は、私が前後の文脈から文字を入れています。


1934年の著作ですが、
今現代、隣で同じことを叫んでいるような気がします。。。

80年後の健康意識が今だ、こんなだなんて、、、。


こちらの本、彼の生涯の著作全て(2冊)を合わせて翻訳された
「コントロロジー」という本になっています。
時代背景が垣間見れて、ちょっと難しい部分もありますが、
健康関係の方には読み物としても面白いです。
彼の天才ぶりに唸るのですが、
現状を変えなきゃというガンコオヤジの情熱パワーもすごいんです。

私自身がそのように社会を変化させなきゃと思っているかというと、
以前は別ですが、今はそうでもないです。
自分が出来ることを着実に、黙々と、
崔の角のように進むだけです 



オステオパシー施術院トリート




スポンサーサイト

プロフィール

トリートTakezo

Author:トリートTakezo
目黒駅の近くで施術院を開院しています。

HP↓
オステオパシー施術院トリート
画面左下のカテゴリについて↓
オステオパシーについては力を入れて、
それ以外はのほほんと書いています。

男性
秋田県角館生まれ
東京育ち
海、山、人が好き 

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード